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法隆寺でなくても

奈良の法隆寺は、今から1400年以上前につくられた日本最古の木造建築物です。築後何回かの大改修を行っていますが、現在でもその姿は重厚で美しい五重の塔です。日本の住宅に目を向けると20~30年で建て替えられている現実があります。その違いは何でしょう。費用を抑えるために安価な素材を使い、人件費も抑えるため省けるところは徹底的に抑えてつくられています。

街中を歩くと、昔ながらの趣のある家がまだ少し残っています。100年近くたっていても、普通に存在しています。その間には大きな地震も何回もありましたし、毎年台風もきます。昔ながらの趣のある家は、冬は寒く、室内は暗く、設備は古い等の問題を抱えています。しかしその問題は簡単に解決できることです。重たい瓦は金属板に、部屋の模様替えや明り取りの取り付け、設備は新しい物に取り替えればいいのです。神社仏閣に行くとなぜ落ち着くのかを考えると、日本人の心に響くものがそこにあるからだと思います。合板やベニヤ、ビニールクロスから、心に響く感動は得られないと思います。

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