家の寿命について
日本最古の木造建築で知られる法隆寺は約1400年前に建てられました。その一方丈夫で長持ちの代表のように言われる鉄筋コンクリートの建物の解体現場をよく見ます。木造建築で1400年、片や鉄筋で50~60年何か不思議さを感じます。
法隆寺の様に選び抜かれた材料でなくても在来軸組み工法の家は想像する以上に長持ちしています。ハウスメーカーが登場してから様子が変わり始め、住宅の建て替え年数が20年前後になってしまいました。
追い討ちをかける様に合板ベニヤを構造に使い、柱を使わない工法がもてはやされ始めました。完成した時が一番丈夫で経年とともにいろいろ変化していきます。漏水や雨漏れが起きた時には大変なことになり、合板のノリが剥がれ強度が落ちてしまいます。軽量鉄骨を使ったプレハブや、柱を無くしてしまったツーバイフォーの家は、間取りの変更や改装工事がやり難く、建て替え周期を早くしているのです。
在来軸組み工法の家は、改装工事がやり易く出来ており間取りの変更なども可能です。耐震補強工事や断熱効果を上げる工事なども比較的簡単に出来ます。日本の気候風土に寄り添って改良を重ねてきた在来軸組み工法をよく知って下さい。