耐震診断 その後に
鎌倉市では耐震診断を薦めていますし、民間業者も営業活動の一環として無料で耐震診断をしています。現状では相当数の家が耐震診断を受けていると思われます。
昭和56年以前に建てられた家は、現在の規準とは違うので何らかの対策が必要です。確かに30年近く前の家ですから心配ですが、直に建替えを考える必要はありません。適切な補強工事をする事で現在の規準にかなり近づく事が出来ます。
耐震補強工事のポイントは「基礎を丈夫にする」「柱を基礎と緊結する」「耐力壁を作る」「屋根を軽くする」「家全体のバランスを良くする」などです。建替えを考えるより、これらの工事を計画的に進めることで、住みながら耐震補強が出来ます。
少し前に建てられた家は、現在の建物と比べて使用している材料が全然違います。柱や梁・土台などの主要構造物の建築的な寿命は200年〜300年以上。奈良の法隆寺は1400年前に建てられた日本最古の木造建築で、材料は檜です。雨漏りをさせずに、定期的に手入れをする事で木造住宅の寿命は、現在の建替え周期(27年)を大幅に延ばせます。
地球環境を考えて限りある資源を大切に使いましょう。