塗料について
人は色々な品物を長持ちさせるために古くから工夫をしてきました。土器は焼くことによって強さを増し、上薬を塗って焼くことで更に丈夫なものに変えてきました。綿や麻で作られた魚網は柿渋の樽に漬け込み腐らないようにし、また水切れを良くしていました。瓦は上薬を塗って焼き、壁の板は弁柄や柿渋を塗って同じように長持ちさせてきました。
車や家電製品の様に工場で塗装できるものは、焼付け塗装ができますが、住宅の塗装はなかなかそうは行きません。そこで現場の常温でも工場の焼付け塗装に負けないくらいの技術開発がされています。
海岸付近の公共施設や大きな建物・橋等には、超耐久性のフッ素の塗料が使われています。ウレタンやシリコンに比べ耐久性に優れ、塗り替えの周期が伸びます。塗装をするときは仮設足場が必要ですその費用も大きなものになり、塗り替え周期は長い方がいいに決まっています。
住宅に置き換えても同じ事が言えます、5~6年で外壁を塗り替えている現場をよく見ますが、フッ素の塗料で塗れば3~4倍の違いがあると思います。材料の値段は確かに高いですが、塗る手間は同じです。安さを売り物にしている業者は避け、本物を薦める近くの人を選んでください。