いい家に暮らす(完)
前回まで”いい家”についていろいろ書いてきました。どちらかというとハード面の事を中心に考えてきましたが、温熱環境を考えると、サッシや・ガラス・断熱材等の性能を高める必要があります。蓄熱式床暖房なんて採用出来たら最高です。材木だって輸入材より国産材、合板ベニヤの床材より本物の無垢材がいいし、壁だってビニールクロスより左官や和紙で仕上げた方がいいし、住宅設備機器だって大きなお金を出せばいいものが沢山あります。しかし限りある予算の中で”いい家”を持とうと思うから大変な苦労をする訳です。
やっと手に入れた夢のマイホーム、窓を開けたら隣の家の窓に手が届いてしまうようでは心が痛みます。本当の”いい家”とは20年や30年で建て替えることのない家をいいます。
木材の建築的な寿命は数百年といわれています。雨漏れを放置せず手入れをしていけば、法隆寺(築1300年)までいかなくても数百年は現実的です。2、3世代同居を当たり前に、自己資金を貯めてから焦らずに家を手に入れることを考えれば本当にいい家が手に入るはずです。セールスマンの甘言に乗って悪夢を見ないでください。
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