家を建てる時、予算によって大きさや仕上げ材を変えることはよくあります。しかし、材質を変えられたらお客様にはわからないと思います。屋根を瓦から金属板に代えるとわかりますが、金属板が何ミリなのかはわかりません。和室の柱を作るとき、柱を檜から栂に換えれば誰でも分かりますが、産地や節の有無、節の大小で値段が変わるのはわかりにくい事です。畳もしっかり絞められた物から、柔らかくふかふかした物まであります。
材質を落とせば家を安くつくることはできます。しかし、合板・ベニヤ・ビニールクロスにペンキで仕上げた家で本当に体を休める事が出来るでしょうか。今は接着剤に含まれる有害物質が規制され事故は起きないようになりましたが、過去に新築住宅で化学物質の影響からか、事故が起きました。本当の住まいとは、昔ながらのほのぼのとした家なのではないでしょうか。