住宅に使う素材の多くは長く使う為の加工が施されています。屋根瓦は土を高温で焼き釉が塗られており、金属板やサイディングは塗料が焼き付けられ、外壁の板は柿渋や紅殻・塗料が塗られています。外部に使うものは紫外線の影響を受けるので特に顔料の多いものが使われます。屋根が萱、壁が土または漆喰、床が畳で、襖と障子で出来ていれば素材そのものですが、全てを作る事は出来ません。室内でも手が触れる部分は勿論、紫外線や空気でも色変わりするため殆どの物にニスや浸透性の塗料、ペンキが使われています。
外壁塗装ではチラシや訪問営業で安く出来る、と説明されて契約し、5~6年で再び塗り替える現場をよく見ます。皆さんはぜひ工事の際、塗料が見積もりに記載されている物か確認してほしいと思います。
塗料と一口に言っても耐用年数を見てみても数年〜15年程度と開きがあり、18ℓ缶1万円前後から10万円近くするものまであります。施工業者は魔法使いではないので、安全性・工程・仕様材料によって工事費が決まります。『安物買いの銭失い』は避けましょう。