家を建てる時良く『坪いくらか』と言う事が話題になります。注文者は安く出来る事に越した事はありませんが、坪いくらに何処までの範囲が含まれているかは、難しいところです。
少し前までは、基礎から外の部分の配管・配線・カーテン・ブラインド・照明器具設計料等が別途位でした。最近は、家の作り方そのものまで変えてしまっています。昔ながらの和室は柱を見せ、長押で仕切り床の間を配し壁は左官で仕上げました。最近の家の和室は、畳だけが敷かれ後は全部ビニールクロス仕上げるのです。本物の木は見当たりません、建具も枠も全て樹脂製です。
この様に単価の安いものばかりを集めて作る家の坪単価は確かに低く抑える事が出来ます。特段土台は青森のヒバ・柱は尾州檜・壁は漆喰・じゅらく・和紙、床は無垢のフローリング・建具は無垢。等と言わなくても、一生に一度の買い物です、坪いくらに余り惑わされずに、信頼できる業者を探して良く相談をして、納得をして取りかかる事お勧めします。2~3拾年で建て替える時代はもう終わり。信頼できる業者を探すのは、建てた人に直接聞く事です。ハウスメーカーの広告に惑わされず、終の棲家の住人に聞く事です。きっとあなたのすぐ近くに居るはずです。