住宅の骨組みは主にコンクリート・鉄骨・木造の三種類。木造住宅のうち日本の住宅に多く取り入れられている軸組み工法について考えます。
軸組みとは土台・柱・梁が木材で作られています。家の創り方で柱が見えなくなる作り方を大壁作りと言い、特に和室など柱が見えるように作る事を真壁作りと言います。柱は和室の趣を体感するには大事な要素の代表格です。檜・杉・栂等が一般的で、節の有無や育った地域、色見や年輪で値段が違います。
因みに木曽檜で太さ10.5cm長さ4m、4面節無しの値段は1本15万位します。ただ檜でも産地に拘らず、節が有る物だと1本数千円で、その開きは数十倍にもなります。数寄屋創りに代表されるような純和風の日本建築が高額になるのはその辺の理由からです。
一般的な住宅でそこまで拘ることは無く、隠れる部分に節があっても何の問題も有りません。和室に使われる10本程度の柱を上小節の檜を使っても1本1万円程度。材木の切れ端を集め化学ノリで固めた集成材ではなく、たとえ節があっても本物の中で暮らして下さい。