建物を建築する時、木を一切使わないで作る事は殆どありません。鉄筋・鉄骨・プレハブ等の住宅でも色々な部分で木が使われています。
日本の住宅の多くは在来軸組みの方法で建てられ、家全体が木で作られています。 昔ながらの趣ある家は、土台に栗・ヒバ・檜など湿気に強い材料が、柱には欅・杉・檜など、文様の奇麗な材料が、梁には松や杉など強度と粘りのある材料が使われています。
これらは全て無垢の材料で出来ており繋ぎ方に色々な工夫が為されています。材木の値段は長ければ長いほど、太ければ太いほど、厚ければ厚いほど希少価値が高いので高くなります。更に、育った地域によっても値段が異なり。気候が厳しく成長するのに時間の掛かる様な地域で育った檜や杉・ヒバは丈夫で文様がとても美しく、日本の住宅には欠かせません。
最近は建築費を抑えるために集成材というものが出来、商品価値の薄い材木の端切れを化学ノリで固め表面に木の模様を印刷したシートを貼って代用しています。日本の住宅建築の良さがどんどん無くなっています。