家の工事に関して色々な場面(新聞や雑誌など)で業者に相見積もりを取るように勧めているケースをよく見かけます。家の工事は大きなお金が掛り、少しでも費用を抑えたい気持ちは良く分かります。しかし、相見積もりで本当に任せられる業者がわかるのでしょうか。
相見積もりの正確なやり方を考えてみましょう。まず、①内容の良く分かる図面を示し、②細部は仕様書(材質や仕様などは決めておく)を作成し、③業者からの質問に対しては、その質問と答えを書類にして参加業者に配ります。その時に同じ条件を示すことが一番大事です。その時その時に違った説明をされては見積金額に違いが出てしまい、仕上がる内容が異なったものになってしまいます。参加者全員が同じ情報で見積もりを作成し提出できるように配慮しなければなりません。発注者はその見積り内容や金額を見て業者を決定します。見積もりの時に複数の業者を一度に呼べれば良いのですが、素人の方はなかなか難しいので個別に呼ぶことになります。
見積もりには相当な時間と労力が掛かります。初めから業者を決めておいて相見積もりをさせるのは不誠実です。最初に相見積もりであることを知らせてあげましょう。家の工事をするという事はお医者さんに体を見てもらう事と同じで、主治医が必要です。相見積もりを否定しませんが、出入り業者(主治医)を決めることから始めませんか。