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必要のない耐震工事を勧める業者がいた!

先日、鎌倉マイホーム学院卒業生のMさんから、連絡がありました。『実は、床下の耐震補強工事をやって貰ったのですが、その業者が小屋裏も見て、柱は曲がっているし梁が割れているので、しっかり金物で補強をしなければ危険ですよ。と言われたんですけどどうしたらいいでしょうか。』との事、不信に思い相談してきたのでした。

すぐに見に行きました。まず、工事した床下を見ると、基礎と土台を結びつけるように金物がたくさん取付けられていました。基礎と土台はもともとアンカーボルトで結ばれているので、このような金物は必要ないのです。耐震補強にはなっていませんでした。次に、小屋裏を見ると、あおり止め金具・はご板・くも筋違いなどきちっと取付けられてあり、棟木の組手は追っかけ大栓継ぎで出来ていて立派なものでした。

工事をした業者が言っていた金物を取付ける必要はありませんでした。床下や小屋裏など見えない所は業者に写真を撮ってもらい、必ずチェックするようにしたいものです。耐震補強工事と言っても解りにくいかも知れませんが、最初に調べる内容は、地盤・基礎の割れ、土台や柱の腐り、家のバランス、壁や筋違いの量などです。

その結果、柱が土台から抜けないようにホールダウン金物を取り付けたり、強い壁をつくって家のバランスがよくなるように配置する工事なのです。理論に基づかない施工は何の意味もありません。建て替える必要はありません。そして、住みながら耐震補強工事をする事はけっして難しい事ではないのです。リフォームをする時に耐震補強工事を一緒に考えるといいでしょう。

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