家の暖房方法には色々あります。まず、いろり・火鉢・こたつ・ストーブ……など部分的に暖める方法です。ひと昔前の家は、間仕切りがなく、火の周りに人が集まって暖をとっていました。それが石油ストーブの発達と安定的な価格で石油が手に入るようになりました。その結果、部屋を小さくして、その中の空気を石油ストーブで直接暖める方法に変わって来たのです。
この現象は、日本が近代化して行く過程で仕方がなかった事だとは思いますが、結果的に家の中にかなりの温度差を作ってしまいました。この温度差がお年寄りにかなり負担になっているようです。暖かい居間から急に暖房のないお風呂場に裸で入り、事故になるケースが家庭内事故で一番多いのです。
(「ヒートショック現象」)
これからの家の暖房方法は、間違いなく床暖房です。それも各部屋ごとに暖めるのではなく、その家全体の床を暖める床暖房が主流になるでしょう。
床下にコンクリートの蓄熱層を設け、その輻射熱で二十四時間暖房する方法です。
似たような方法で、暖かくした空気を家中循環させる方法もあるようですが、この方法では、新建材などから出る有害物質やハウスダストなど、汚れた空気を家中に撒き散らしてしまう事になります。
コンクリートの蓄熱層を暖める原料は、太陽です。自然エネルギーを利用した、エコロジーな生活を楽しんではいかがですか。