阪神・淡路大震災を経験して、早いもので7年目に入りました。あの時は、地震の怖さを思い知らされ、あわてて家具の転倒防止金物を取り付けた人も多かったと思います。
住宅そのものの耐震補強については、震災の経験をふまえ、法改正がされました。
阪神・淡路大震災では、住宅の土台から柱が引き抜かれてしまったり、筋違いが少ないあるいは筋違いが無いなどの理由で、倒壊してしまった家が多かった為に改正されたもので、『土台と柱のキン結と筋違いなど金物での補強』という内容です。この改正はこれから新築する家に対して義務付けられるものです。しかし、古い家はどうしたらいいのでしょう…一般の金物屋さんでは手に入らない品物ですが、土台と柱をキン結する後付け金物もあります。
また改装で新築と同じ強度の壁にする方法もあり、建替えをせずにしっかりと耐震補強をしている家もたくさんあります。“補強しないと危険ですよ”と恐怖心をあおり必要のない高額な工事を押し付けたり、小屋裏に不必要な金物をたくさん取り付けたりと悪質な業者も多くいます。
耐震診断を受けて結果が悪く悩んでいる人やあきらめている人は、耐震補強の理論に基づいた改修工事をする事をお勧めします。
補強方法は、『建設省住宅局』の監修した正式な方法がありますのでご相談ください。家を建替えると大量なゴミが出ます。使える資源は大切に、そして上手に使っていきたいものです。