和風の家にしても、洋風の家にしても壁をどんな仕上げにするかによってイメージが決まってきます。特に室内の天井・壁は選択肢が多くあり、洋風ならこれ・和風ならこれと決まったものではありません。ビニールクロスで仕上げる場合は別として、石やレンガの様に固く頑丈な感じの物から、木材や和紙・布の様に軟らかく優しいイメージの物や、左官の様に現場で作り出す物まで色々あります。
どんな材料でどんな仕上げにするかは、家は生活する場なので工夫が少し必要です。玄関や廊下等人が通る所の壁は触っても多少物が当たっても剝がれたりきずついたりし難いものを選びます。また腰下と上を違った素材にするのも選択肢の一つです。例えば腰下に板を張り腰上に和紙や漆喰を塗ったりします。和室にじゅらくを塗り床から数十センチの所まで和紙を張ったりします。これは生活する上でどうしても擦れてしまう部分を保護するために昔から行われている手法です。
白や紺濃い茶の和紙を張ると引き締まった落ち着いた部屋になります。漆喰や珪藻土・和紙・木材の様に調湿効果のあるものを上手に取り入れて、自然素材の良さを是非体感してみてください。