結露が発生には二つのタイプがあります。冬型結露と、梅雨型結露です。梅雨型結露は春先から夏にかけて、降雨による水分の供給が豊富で湿度100%に近い状態で発生する結露です。
これは期間も短いですし、雨が降れば必ず発生する訳でもありませんので、建物を痛めるほどの事ではないと考えられます。
問題は冬型結露で、暖房の為に石油ストーブやガスストーブを使って部屋を暖める訳ですが、石油やガスが燃焼すると水と二酸化炭素に分解されます。窓も閉め切ってありますので人の呼吸からも水分は発生しています。室温も25度以上あり、何しろ冬場の建物の内は水蒸気で一杯です。
夜になり睡眠する時は、暖房のスイッチは全て消されます。布団の中は温かいのですが、冬場の明け方は5度前後にまで室温が下がります。25度以上で空気中に漂っていた水蒸気は、5度前後に下がった室内では空気の中に漂っていることが出来ずに必ず結露に変わります。ガラスの表面だけでなく、壁の中でも結露が起きています。建物を傷める結露が暖房をしている期間毎日起こっています。
解決策は簡単で、家の中の温度を一定に保つことが出来れば結露は起きません。マンションでも結露は止められます。作り方が難しいだけです。