住宅には色々な場所にコンクリートが使われています。建物全体を支える基礎・風呂場のタイルの下・外壁のモルタル等です。コンクリートの建物は全てがそうです。コンクリートの中身は砂・砂利・セメントと鉄筋で出来ていて、セメントの作用で力強く固まっています。
しかし色々な要因で割れたりヒビが入ったりしている場合があります。そのままにしておくとどうなるでしょうか、雨や湿気が細かな割れやヒビから侵入して中にある鉄筋を錆させます。鉄筋が錆びると強度が落ちる事は勿論ですが、膨張して体積が増えます。鉄筋の体積が増えるとコンクリートの中から外に向かって物凄い力で押し破り破壊します。コンクリートの表面に赤い錆のにじみが出ている事がありますが、正に中の鉄筋が錆初めている証拠です。
費用を抑える為に基礎の立ち上がりにモルタルを塗らなかったり、外壁の塗装を性能の落ちる物で塗ったりすると、モルタルを支えるラス網や釘を腐らせ、いずれは剥がれ落ちてしまいます。ヒビ割れの無いコンクリートを作る事が一番良いのですが、かなり難しい事です。適切な処置をする事で長く性能を維持する事が大切です。費用を抑え過ぎて家の寿命を短くしないで下さい。