『『檜造りの家』や『本格木造住宅』などと言うととても高価で手の届かないような家に思えますが、本当にそうでしょうか?
家を構成する主要構造材には、土台と柱と梁があります。その柱について考えてみましょう。
等級別に三面無節(三五、〇〇〇円) 一面無節(一八、〇〇〇円) 上小節(一二、〇〇〇円) 特一等(四、〇〇〇円)位とあります。
一本の柱でも節がある事で10倍位の開きがあるのです。また材質を杉・栂と落としていけば、その開きは20倍以上になります。ちなみにプレハブや建売りで多く使用される栂は、一本一、五〇〇円位です。
家を一軒建てるには80~100本の柱が必要です。ですから、どの等級の柱をどこの柱に使うかによって総額がかなり違ってきます。
自然の木には必ず枝があります。その証が節なのです。なにも節を嫌う必要はありません。変な見栄を張らずに節を木の柄と考えて、特一等材の柱を使って造れば、総檜の家でもかなり安く出来ます。
檜は、家の部材としてすぐれた性質(腐りにくい・滑りにくい・狂いにくい・強い)があり、白アリやダニを寄せ付けない殺菌力があります。また、その香りは体をリラックスさせ脳波のアルファー波を増やします。
地球環境を考えた時、工場生産品で囲まれたハウスメーカーやプレハブの家でなく、節や多少の色の違いがあっても、自然の材料を使った家に住む事を真剣に考えましょう。