家を作る時、窓や建具は本体の柱や体力のある壁にしっかり固定されています。綺麗に仕上げる為に木材などを加工して窓枠や建具枠を作り納めています。
費用を抑えるために材料を薄くしたり、枠を付けずにボードで代用していたり、また樹脂に木の粉を混ぜて紙に杢目を印刷して貼り付けて木の様に見せている物も有ります。
扉も集成材に印刷した紙を張り付けて本物の木の板の様に見せている物もあります。性能的に問題は有りませんがどうしてもニセ物感はぬぐえず、趣に欠けてしまいます。家を構成している材料は経年することで趣が増していきます、ある部分だけ真新しくピカピカしていたらかえって違和感があります。銀行から多額のお金を借りてやっと手に入れたマイホームの現実がここにあります。
日本の住宅の平均建て替え年数が30年程ですが、奈良の法隆寺は建立されて1400年、鎌倉にある神社・仏閣は何百年も経過しているものが殆どです。住宅を大量販売している会社の基準を、夢のマイホームを求めてたどり着いた方に当てはめるのは問題です。合板・ベニア・集成材・合成樹脂・ビニールクロスで固めた家はそろそろ卒業です。人が安心して幸せに暮らせる家を目指し、本物の材料を使い手仕事で仕上げていく様な家を手に入れてください。貴方のそばにも希望を叶えてくれる会社があるはずです。