昔から『安物買いの銭失い』という言葉が有る様に、ただ金額だけを比べて安い方の物を手に入れると、結局使わずに捨ててしまう事が多いとの譬えです。
住いは正にその典型です。土地は整形地に比べて不整形の土地の方が安いですし、日当たりの良い土地より悪いほうが安いですし、利便性の良い土地より遠隔地の方が安いです。家だって、瓦の家よりスレートの方が安いし、左官で仕上げるよりサイディングの方が安い、本物の木より合板ベニヤ・集成材の方が安い、和紙や左官で仕上げるよりビニールクロスの方が安い。家を作る時建築費を抑えたい気持ちは誰しも同じです。
しかし安いものばかりを集めて家を作っても、結局長く使おうとせずに15年程度で建て替えている事が多いです。コロニアル・サイディング・合板ベニヤ・ビニールクロスで作った家には愛着もわかないのでしょう。また窓を開けて外を見たくても、隣の家に触れるくらい接近していたら、もう何とも言えません。家を作るのは年齢では有りませんが、少し我慢をして蓄えをしてから、愛着の持てる家を作られると100年住宅が見えて来ます。
新建材で作るより、日本古来の素材で作った家の良さを体感して下さい。要事前連絡。