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カラーベスト

ハウスメーカー(HM)の創る家と普通の建設会社の創る家の違いを考えてみましょう。HMの創る家の屋根は殆どがカラーベストという材料で施工されています。石材の粉に化学繊維と化学薬品を混ぜて固めた物で、安価で加工しやすく施工しやすいのが特徴です。高度成長の波に乗ってトタン屋根や瓦葺きの屋根に代わって、屋根と言ったらカラーベストが当たり前の様になってきました。

阪神淡路の災害の時、屋根が重く地震の揺れに耐えられず、倒壊被害が多く出たこともあり、瓦が敬遠されてきた事実は有ります。HMや量販会社が何故屋根にカラーベストを使うかは簡単で、費用が安く施工が早いのが理由でしょう。しかし全ていい事ばかりでは有りません。寒い時期雨や雪でカラーベストが濡れているとき、気温が下がり水分が凍り付くことがあります。水分は凍る事により体積が増え、カラーベストを割ってしまう事があります。カラーベストに割れやヒビが入ると、取り付けている釘を伝わって雨漏れを起こします。また下葺き材も安価な物を使っている場合が多く、地震の揺れなどで下葺き材と取り付けている釘との隙間が広がり雨漏れを起こしたりします。敷地一杯に創る為軒の出は殆どありませんので、軒付近の雨漏れも多くなります。屋根の勾配も緩く、毛細管現象で雨漏れしている場合も多くあります。

カラーベストが全て悪い訳では有りませんが、10年位経つと違いがはっきりしてきます。ガルバリウム等金属板の屋根、若しくは瓦屋根の方が長く安心して暮らせます。


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