家を創る時、部屋の出入り口に扉や引き戸などが取り付けられています。光や音が漏れたり・プライバシーを確保したり目的は様々です。遮蔽だけを考えればどんな物でもいいように思われますが、家全体のバランスや雰囲気を考えるとそうは行かなくなります。扉や引き戸について考えて見ましょう。
費用を安く抑えるには集成材・合板ベニヤ・樹脂で作られている物が多く使われます。骨になる部分を樹脂か集成材で作り杢目を印刷した紙をベニヤ板に貼った物で作られ、費用は1枚、1万円前後と安上がりです。それに対して昔ながらの建具屋さんが作るものは少し違います。檜や杉・欅といった無垢の材料をよく乾燥させ、寸法に合わせて加工して作り上げます。洋間の扉も無垢材の節のない上質の材料が使われ重量感のある物に仕上がります。費用は形や材質の違い・産地・厚み等で変わりますが、1枚数万円~数十万円と幅が有ります。
合板ベニヤで出来たものと無垢材で出来た物との違いは何かというと、見た目や肌触り・質感も違いますが、一番感じるのは閉めた時の音が違います。それに傷が付いたりした時でも傷が趣に変わっていき、時間経過を楽しんで暮らせます。