先日お客様からダニの被害に付いて相談を受けました。そのお宅は鎌倉らしい緑の多い谷戸にあり、趣のある平屋建ての一軒家です。
2年ほど前にリファインした高気密・高断熱・蓄熱式床暖房の24時間快適空間の家です。何でこの家にダニがと思いました。原因を色々考えていくうちに、谷戸の地形が影響していると思われました。緑が多く山からの湿気が絶えず流れてきている所です。春から梅雨を経て夏にかけ、雨も多く湿度は相当高くなると思われます。家の中は高気密・高断熱になっていますので、湿気の逃げ場がなかったと思われます。ダニが増殖するには湿度が欠かせません、餌は人が生活していれば必ず提供されます。頭から落ちるフケ1つで何百ものダニが生きられ繁殖するのです。
高気密・高断熱の家で今年の様にエアコンを極力使わないでいると、ダニの繁殖も困りますが、カビの発生も多くみられます。人が生活する以上湿気は必ず付いてきます、呼吸する息にも沢山の湿気が含まれています。家の中の湿度を50%程度にすることでダニやカビの被害を少なくする事が出来ると思います。必要最低限の電気エネルギーは使って良いと思います。これは性能の良い家の悩みなのかもしれません。