中国で大変大きな地震が発生しました。コンクリート製の建物の倒壊による被害が多く報道されています。一昔前までは鉄筋コンクリートの建物は丈夫で安心の代名詞のように思われていましたが、最近の地震被害の様子を見ると、少し古い建物はとても恐く感じられます。木造住宅に住む我々はどうしたら良いでしょう。阪神・淡路の経験から１階部分の補強が重要視されています。殆どの倒壊建物は２階が１階部分を押し倒しているような状況でした。瓦屋根から金属の屋根にするなど家全体の重さを軽くする事も必要ですが、簡単なのにきちっと出来ていないのが家具の固定です。よく箪笥と天井板との間にツッパリ棒を付けているのを見ますが、それだけで安心してはいけません。天井の下地は箪笥が倒れるのを止めるように作られてはいないからです。箪笥が倒れるような強い揺れには天井の下地が壊れてしまいます。訪問販売や無責任なチラシで被害に遭うことの無い様に。木造住宅の耐震補強工事は、国土交通省が監修した耐震補強の考え方と補強方法があります。耐震補強は、多少費用が掛かっても外に避難する為の時間を確保するために必要です。
