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お互いさま

先日ある商店街の中で木造住宅の解体工事を始めました。工事の前には所有者と業者の私がご挨拶に伺い礼を尽くして取り掛かりました。足場を掛け養生シートで覆い、できる範囲で最善を尽くして始めた訳なのですが、隣地の家の方から、埃が飛んでくる・音がうるさい・揺れると苦情を入れられ何度も工事を止められました。挙句の果てに役所・警察・消防署に連絡して何とかして工事を止めようとしている事が分かりました。2週間位で終わる予定の工事が3ヶ月位掛りやっと終了いたしました。

その後販売のため測量の準備をしていたところ、その苦情を言ってきた家の軒先と配水管がこちらの敷地に30センチも入っていることが分かりました。コンクリート製の杭が境界をハッキリと示しているのです。隣地の人は杭の正当性を認めようとせず、根拠なく主張してくるのです。私は境界を確定するための裁判をしようと持ち掛けましたが、絶対に裁判はしたくないとの事、仕方なく越境している部分を売却してあげるので買い取り金額を示すように交渉しているところです。

いつどのような形で訪れるかわからない隣同士の問題、お互い様の気持ちがあればこんなにややっこしくはならなかったと思います。


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