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和室は暗い・重たい

 家作りを考えた時、椅子の生活に慣れてきている為でしょうか和室を作らない傾向が多くなりました。部屋数の関係や予算の関係も有ると思いますが、客間を作らなくなりました。和室のイメージが暗い・重たいと感じてしまうのでしょうか。

 その様に言われるお宅に伺って思うのですが、柱や廻り縁に塗ってある砥の粉がふきとられていないのです。何か薄汚れてキタナク見えてしまい、本来の木の色が出ていないのです。壁に塗られているジュラクも埃で光を反射しなくなります。また障子に関しても何年も貼り替えずにいるので、和紙に埃が詰ってしまい、部屋が暗くなっているのです。普段使わないからと言って、物置代わりに使っている和室を再発見してみては如何ですか。

 砥の粉を雑巾で水拭きし、思い切って壁を塗り直し、障子を張り替え、畳の表替えをして、気分を変えて夏を迎えたら如何でしょうか。葦簾・団扇・風鈴・蚊帳・渦巻き蚊取り線香・浴衣・下駄・ほうずき・朝顔・碁・将棋。皆 和室に良く似合います。20~30万円位で素敵な和室を取り戻して下さい。本来の和室が持つ木の味わいに、和紙を通して差し込む日の光が、青畳に織りなす陰影は、日本の住宅でしか味わう事は出来ません。

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