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耐震補強の本音

 東北大震災から丁度1年が過ぎました。
 改めて地震の脅威を感じると共に復興の障害になっている瓦礫の処理を、被災地だけに押しつけておくのは無理な事だと思っています。

 関東にも大きな地震が起きる事は当然予測されており、住宅の地震対策が叫ばれております。巨大地震に対して倒れない家を作る事は無理だと考えて下さい。倒れ難くする事と、避難する時間を少しでも長くする事が大事な事です。基礎を強くして・壁を耐力壁にして・柱が土台から抜けないようにし・家全体のバランスを良くする事が耐震補強の基本です。

 最近窓や壁の1か所や2か所だけ強固にする様な補強を薦める業者もいるようで、何もしないよりは良いと思いますが、出来れば全体をとらえた方が良いと思います。昭和56年以前に建てられた家は何らかの耐震補強が必要とされています。
 平成7年以前に建てられた家でも柱が土台から抜けない様にする補強が必要とされています。阪神・淡路大地震の後さまざまな検証が行われ、建築基準法も改正されてきました。

 大量生産販売の住宅は分かりませんが、在来軸組工法で作られた家は、手入れを怠らなければ数百年もつものです。奈良法隆寺は木造建築最古1400年前の建立です。

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