太陽光発電の曲がり角
政府が進めた【固定価格買い取り制度】が壊れつつあります。自分が払う電気代より太陽光で発電した電気の方が高く売れる仕組みですが、そんな魔法は続きません。差額は電気代に上乗せされて我々が負担しているのです。
日中しか発電しない電気は、発電した家で使われる量はほんの僅かで、殆んどが売電に回ります。売電したお金で設置費用が回収できるとか、住宅ローンの返済が出来るとか変な方向に進んでしまいました。原発だけに依存し過ぎた【つけ】を太陽光発電に移行するのは悪くは無いのですが、【固定価格買い取り制度】で騙してはいけないと思います。
太陽光を効率よく利用するには、公共施設や、工場・大型商業施設・駅のホームの屋根等幾らでもあります。それより個人として出来る事は、無駄な電気を使わないことや、電気で無くても出来る事はそちらを採用する事。一般家庭のエネルギー消費の60%は暖房と給湯に使われており、発電ではなく屋根でお湯を作る事でその殆どを賄う事が出来ます。
昔からある太陽熱温水器で、現在の機械はマイコン制御で暖房・給湯が簡単に出来ます。限りある化石燃料を少しでも長く使う為には、目先の利益では無く知恵と工夫と宣伝に踊らされないことが大切です。