太陽光発電の是非
最近コマーシャルで『太陽光発電をして売電したお金で住宅ローンの返済をしましょう』という宣伝をハウスメーカーがしています。良く考えてみましょう、現状は電力会社から買う電気料金が太陽光発電で売電した時の料金の方が高く設定されているので、その差額が儲けの様になっていますが、その差額はどんどん小さくなっていきます。最終的には0もしくは売電の方が低くなるはずです。
理由は原子力発電が行われていない現状で夜間電力は余っていません。原子力発電は一旦発電を開始すると定期点検の時期まで同じ出力で昼夜発電し続けます。火力発電は電力消費予測のもとに発電量を調整しながら運転しています。原子力発電の割合が増えると、夜間の電力は余ってきます。深夜電力の消費の奨励や水力発電の為の水の汲み上げに電力を沢山使って、昼間と夜の電力消費の差が少なくなるように調整していました。
太陽光発電は通常発電の補完的性質が強いので、購入金額を高くし続けるのは無理なのです。地球環境を考えエコロジーライフを目指すなら、蓄電設備を備え売電ではなく自分達が使う電気を太陽光発電で作り、電力会社から買う電気を少しでも減らすことが、東日本大震災からの教訓だと思います。