見せかけのリフォームでいいの?

最近テレビで、リフォームの特集をよくやっています。先日も『予算30万円でこんな盛り沢山のリフォームが出来るか?』という番組をやっていました。

この30万というのは、本当の材料代だけで、インテリアコーディネーターの設計費や個人では持っていないと思われる道具代、それにたずさわる人達の人件費などがすべて入っていないのです。

値段を安くしてリフォームするという事は悪い事だとは思いませんが、本当にそれでいいのでしょうか。小さい二つの部屋の壁をぶち抜いて大きな部屋にするリフォームでしたが、なんと壁を支えていた二本の柱のうち、一本を切断してしまいました。

その後補強する訳でもなく、いとも簡単に取ってしまったのです。初めから必要のない柱は入れません。二階の部屋とはいえ、2.7mもある壁です。筋違いの一本も欲しい所ですが、元の壁の中にも筋違いは入っていませんでした。

独立した柱を一本だけ残し、自然の木に似せる為にコルクなど張って『ああ、綺麗になった。良くなった。』と皆で大喜びしていた番組でした。あまりのひどさにちょっとショックを受けました。

手抜き工事だ、欠陥住宅だと大騒ぎする番組がある反面、リフォームをした事によって、業者と家の人が一緒になって、危険な住宅を作ってしまうような工事を勧める様では困ります。表面的な綺麗さだけでなく、家にとって本当の意味のリフォームを考えてみると良いでしょう。