値段は正直シリーズ  腰板編

家を創る時、間取りや設備を色々考えて自分の好みに合った物を採用します。しかし廊下や居室の床・壁・天井の材質は業者の推奨するもので決めることが多いと思います。

床材のフローリングと一口に言っても上質な無垢材から合板ベニヤに薄く裂いた板を張り付けたものまで幅が広く、値段の開きは10倍以上になります。天井に使う材料も同じで、無垢材から量産品のビニールクロスまで、値段の開きも10倍以上になります。

少しでも工事費を抑えようとすると材質を下げていくしかなくなります。廊下や居室の壁を見ると昔ながらの趣のある家などは、殆どの場合、腰の高さ位迄板が貼られています。人が動くと服や鞄等が壁に当たり痛めてしまうからです。業者は値段競争に勝つ為に腰板や廻り縁・巾木を取り付けなくなりました。工事費を下げる為に目に見えるもので施工しないものもかなりあります。

業者の推奨する物ばかりで家を創ったら注文住宅の良さがなくなってしまいます。従来の家創りは和風でも洋風の家でも木枠や腰板はきちっと施工されています。