値段は正直シリーズ 基礎編
住宅の基礎を見た時、まれに「コンクリート一発仕上げ」の基礎があります。一発仕上げとは、鉄筋を組み型枠の中にコンクリートを流し込んで固まった状態のまま終わりにする基礎の事です。昔の様な木製の型枠と違い、鋼製の型枠に代わって寸法精度が上がったこともあり奇麗に仕上がっている様に見えます。
しかし表面は奇麗に見えても気泡の跡など分かりにくい穴が開いている場合が多く、本来は基礎の外側をモルタルで奇麗に仕上げるものです。
また工事期間中コンクリートが固まっていく段階で細かなヒビが入ったりすることがあります。固まった基礎の中に雨水などが染み込むと、中の鉄筋を腐らせます。鉄筋が腐ると爆裂して基礎のコンクリートを壊してしまうのです。
ですから雨水などの湿気からコンクリートの中の鉄筋を守るために基礎を防水しているのです。全体工事費を安く抑える為とはいえ、お勧めできないコストダウンの一例です。基礎から赤茶色のシミの様な色が出てきたら中の鉄筋が錆びている証拠で、月日が経つと基礎に割れが出てきます。