屋根について

自分の家の屋根について、よく観察した事はありますか?型や材質だけでなく、勾配も大切な要素です。降った雨水をなるべく早く下に落とすには、勾配をきちっと取る事が必要です。

台風など風の強い時に降る雨は、逆流し、屋根材の下に入り込み、思わぬ雨漏れになったりします。材質的には、金属・スレート・瓦と色々ありますが、施工の し易さから現在普及しているスレートは、10〜15年で塗装しなければならず、割れた場合は接着材で補修します。

銅板やステンレスで施工した物は数十年持ちます。塗装をする必要もありません。瓦は50〜60年位持ちますし、割れた場合も部分的に取替えが出来るので便 利です。しかし、目方が重いので、地震の揺れに対する対策をしっかりしておかないと家を押しつぶす原因になってしまいます。

価格的には、トタン(鋼板)坪七千〜八千円、スレート(カラーベスト)坪一万円〜一万二千円、銅板・ステンレス・瓦は、坪二万五千円〜 ですが、厚みや葺き方でも価格は変わってきます。

木造住宅の主要構造物である木材は、古いお寺の建物を見てもわかるように、雨漏れ・結露などで水にぬらさなければ300〜400年、檜にいたっては、千年以上持ちます。 建築費用を安く抑えたいのは良く分かります が、家を構成するパーツの寿命もバランスよく考える事が必要だと思います。地球環境を考え、資源を無駄にしないために、100年住宅に取り組みましょう。