地震に負けない

 東北大震災から2年が過ぎました。貴方は家に居て身を守る対策を何かしましたか。殆どの人は何もしていませんが何かしようと思っています。家具と天井の間に”ツッパリ棒”を取り付けて一安心では困ります。

 昭和56年以前に建てられた家は全て、平成7年以前の家でも対策が必要です。耐震補強とは(1)丈夫な基礎にする事。(2)柱と基礎を緊結する事。(3)耐力壁にする事。(4)屋根を軽くする事。(5)防腐・防蟻処理をする事。(6)家全体のバランスを良くする事が大事で、国もその方向で補強方法を示しています。

 無責任な業者は簡単な金物を床下に取り付けて安心だといったり、天井裏に本来カスガイ釘で済むのに、物凄い金物を取り付けて高額な費用を取ったりしています。どれも無知な人に“安全”を騙り耐震診断商法を繰り広げています。

 在来木造住宅の寿命は手入れをしていれば数百年持つと言われています。昔ながらの趣のある家を壊すことなく、国土交通省の指針に基づき、地震が起きても逃げる時間を確保できるように、耐震補強を施し、今の時代に合った最新の設備を取り入れ、明るくて快適な家にリファインして下さい。合板・ベニヤ・ビニールクロスではない、本物の家を持ち続けるチャンスです。