ぎこちない家

 仕事柄色々な家に伺います。
住まわれている方々は慣れているのでしょうが、どうも落ち着かない家が結構あります。
色々理由を考えてみますが、共通して言えるのが大きさのバランスが合っていない事が多いのです。

 先ず玄関に入ってみて結構余裕があり、いい感じで居間に入ると独立していて何か窮屈に感じる様な間取りであったり、全体的に大きな家にもかかわらず、廊下や階段が狭く、トイレ・洗面・風呂が小さい間取りが結構多いのです。自動車に例えると大型乗用車に軽自動車のタイヤがついていたり、ファミリーカーに高級外車のハンドルがついていたりして居る様に感じるのです。
機能・性能に問題がある訳ではないのですが、何か『ぎこちない』感じがするのです。

 家づくりを進める時、建て主である皆様は色々な希望を持って打ち合わせに臨みます。
その希望を叶えるようにプランすると建物が敷地に入りきれなくなる事が良くあります。

 私は思い切って部屋数を減らす事を勧めます。
1年に1回使うかどうかの客間・応接間は殆どが荷物置き場になっているからです。
建て替えなくても出来る、暮し易く・使いやすく・快適で・幸せな気持ちになれる家づくりを実践しています。