リファイン建築(2)

8年前に外壁の塗り替えをしたお客様から雨漏れの相談がありました。話を聞いていくうちに耐震補強をしたがっている事が明確になり、床を剥がし、内壁を剥がせば雨漏れの原因は簡単に見つかる事を説明し耐震補強をすることになりました。

工事が始まり床・内壁・天井が剥がされると雨漏れの原因は家が出来た後、何年かして取り付けたベランダが原因である事が解りました。仕上がった外壁に大きなビスを打ち込みベランダが取り付けられています。一般的な取り付け方法ですが問題は2つあります。1つ目は家自体にベランダを取り付けるように対策がなされていません。例えば水切り事前に付けておくとか。2つ目は取り付けられたベランダが前上りに取り付いていた事。雨が降ると水が建物の方に伝わってきて、取り付けの為の大きなビスを伝わり壁の中に染み込んで来ていたのです。

新築の時は元請けがしっかり監督して雨漏れ等が無いようにしますが、何年かしてお客様自身が家を壊している事が良くあります。屋根屋さん以外の人(屋根の営業マン・TVアンテナ工事・塗装屋さん)が屋根に乗り瓦・スレートを割る。外壁に何か取り付ける等です。

リファイン建築の考え方は、違う角度から家を見直すことでもあります。