業者を育てる喜び

我々の業種は一般の人から見ると、非常に解り難い形態の様です。全体の工事を請け負う元請け業者がいて、各工種ごとに専門工事業者が沢山集まって、一軒の家を仕上げていきます。

リフォーム等の場合、人によっては直接専門工事業者に頼んだ方が安く仕上がると思い、相談するケースもあると思います。決してそれが悪い訳ではありませんが、一つの例で、小さな窓を取り換えたいとする時、最低でもサッシ・左官・板金・塗装・木工の五つの工種が必要です。

相談された専門工事業者の人は、なるべく費用を安く納めようと一人で全部の工事を行ったとします。何もなければ良いのですが、台風の時等、窓周りから雨が染み込んだりしたらどうしましょう。コーキングをベタベタ塗っている家を良く見かけます。

費用の面から見てみても、絶えず仕事の依頼の有る元請け業者との関係と、知り合いの関係とではどんなもんでしょう。元請け業者が頂く経費・利益とは、工事内容(原因)を解り易く説明する。手順よく工事を適切に施工する。一番大事な事は会社を存続させる事です。当座の費用を安く抑えても、依頼した会社が倒産してしまったらどうしますか。業者を育てる事が安心に結びつくと思います。