坪24万8千円

住宅を建設する時「坪いくら」という表現をよく耳にします。テレビで宣伝をしている建設業者が、有名タレントを使って大々的にやっています。

その会社の社長が建築専門雑誌に取材された時、宣伝しているのと同じ金額で出来た家を見たいと依頼した所、そういう家は無いということでした。建築に携わる人なら「そんなの分かっているよ」ですが一般の人なら何故だろうと思うでしょう。

「○○シリーズの家」として図面とグラフィックで見せられる物は、極端にコストが抑えられた「おとり」のような物で、次々にそれらより上のシリーズが示され、その社長曰く「最低でも建坪40坪で、2000万位からです。」だそうです。

また別途費用って何でしょう、建物の外壁から外側のポーチ・庇・濡れ縁・網戸・雨戸・樋・電気 ガス 水道の引き込み工事・ 建物の中で言うと玄関土間の仕上げ・電気のスウィッチ・内装の仕上げ 壁紙 塗装・照明器具・カーテン。数え上げれば切りがありません。本体工事に使われている材料も機材も相当低いグレードの物ばかりです。

家は人が住めて家です。変な理屈で別途工事にして、見せ掛けの坪単価に迷わされない為に、信頼のおける友人「出来れば建築関係者」を持つ事が大事です。