瓦屋根は本当に危ないの?

先日、私の知り合いから「屋根の事で相談があるので来て欲しい」と連絡があり、早速出かけました。

梶原団地の中にある築30年程の在来軸組みの家です。話を聞いてみると、営業マンが訪ねてきて「お宅の家は屋根が瓦だからチヨット大きな地震がきたら倒れるよ」と、真剣な顔で言うのだそうです。「家も古いし建て替えなければ大変だ…」と、何回とも無く言って来るので、怖くなって私の所に連絡してきたようです。

瓦の屋根って本当に危ないのでしょうか。屋根材の重さは、金属で6kg/㎡、スレート18kg/㎡、瓦45kg/㎡位。確かに瓦は重いですね。だからと言って即、瓦は危険とはならないと思います。開口部や筋違い、全体のバランスを見なければ答えは出ません。昭和56年以前に建築されていますので、耐震補強はしなければなりませんが、建て替える必要は全く有りません。在来軸組み工法で建てられた家は、どんな状況になっていても(土台の腐食、家が傾いている、床・壁が抜けている等)直す事が出来るのです。

屋根の無料診断をしますと言って屋根に登り、瓦やスレートをわざと割りそのかけらを持ってきて、雨漏れするから直せと無理やり営業するような、古典的な詐欺にも気をつけましょう。