究極の暖房 蓄熱式床暖房
床暖房の快適さは何となく想像できると思います。人間の体にとって一番良い床暖房とはどの方法でしょうか。電気式や板の間に温水を流す方法は、スイッチを入れたり、切ったりするたびに家の中の温度が急激に変化します。
暖めた空気を循環させる方法は、ハウスダスト(ホコリやダニの死がい・カビなど)を家中に撒き散らしてしまいます。床暖房が発達している欧米や韓国では、『蓄熱式の床暖房』が主流で暖房する範囲を家の中と家の外に分けて考えています。
部屋ごとに暖める暖房ではなく、家全体を同じ温度にするという方法なので暖かいというより寒くないという感覚です。床下に温水が通るパイプを敷きコンクリートを流し固めて蓄熱層を作り、石と同じ様に一旦温まると冷めにくい性質を利用して24時間暖房するのです。
暖まったコンクリートは、長時間かけて6~13μの赤外線を放出します。その赤外線が、直接皮膚の下層にある温点を刺激しますので、僅かな温度でも暖かさを感じます。
赤外線は空気を通り物体に当たった時にはじめて熱になります。これが『輻射熱』です。朝晩一回ずつ暖めるだけで、一日中快適な温度が保てます。灯油を使って暖めれば、年間の暖房費は、ガスの3分の1位でしょう。