設計料について

終の棲家を考える時、一体誰に相談したら良いか悩みますね。間取りを決め、外観を決め、見てくれの良い家を誰もが望みます。しかしそこには法律の制約があり、自分の家で有りながら、勝手に作る事が出来ません。意匠・デザインを考えながら、法律的にも基準を満たしていなければなりません。

また、基準を満たしていれば良い家が建つのでしょうか。建築の基準とは最低を示しています、それより意匠的にも性能的にも良い物は沢山あります。まして終の棲家を考えたとき、絶対に取り入れなければならない事と、必要でない物の区別が必要です。家とは体を守り家族を守り暮しそのものを演出します。明るく暖かで幸せな気持ちになれる空間でなければなりません。そういう相談をしながら進めていくのが本来の設計業務なのです。

先日ある設計事務所の案件で、蓄熱式床暖房の家の居間に薪ストーブを設置するプランがありました。理由は色々あるのかも知れませんが、私には理解できませんでした。断熱材・サッシ・ガラスには特段の配慮がなく、その家の依頼者は何も知らされず、完成・引き渡しが行われます。終の棲家を考えた時、自分にとって嫌な事でも本当の事を話してくれる人を探して下さい