造成地の宿命

日本中至る所に住宅地が点在しています。鎌倉も同じで今泉・城廻り・西鎌倉・梶原と山を切り崩して宅地にした所が沢山あります。造成地で、山を切り崩して平らにしてその土は何処に行くのでしょうか。擁壁を作りその中に埋め戻している事が殆どで、切り出した土をその造成地以外に持ちだす事等は殆どありません。何故かというと土を運び出したり処分したりする為に費用が掛るからで、上手く雛段を作れば運び出さなくてすむからです。擁壁の高さと同じ高さまで埋め戻しの土が盛られています。勿論違法な事ではなく適正に処理されているはずです。

しかし昔から盛り土等大きく土を動かした場合、落ち着くのに30年位掛ると言われています。適正に処理されていれば問題は起きないのですが、場合によっては表面だけ固くしてすぐ家を建てたりすると、とんでもない事になります。永い年月の間に盛り土した部分の土が詰り、沈み続け沈下してしまうのです。基礎にひび割れが入り建物が傾いてしまいます。窓の開け閉めがしずらくなったり、襖や障子の動きが悪くなったりします。南雛段の土地で建物が南側に倒れている家を見ると、理由はすぐ解ります。

信頼して相談できる人貴方のそばにいますか。